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ロシア建築様式とロシアンティ

ロシアの建築様式とロシアンティ

デパートメント56では珍しいロシアンスタイルのレストランのミニチュアのライトハウス。実は”Russian Tea Room”という老舗のレストランがニューヨークにあります。1927年にインペリアルロシアバレー団のメンバーが始めたレストランです。実際のレストランはデパートメント56のスタイルではありませんが、ロシアにちなんでここではロシア建築とロシアンティについてご紹介をしましょう。

デパートメント56 ロシアンティルーム

ロシア建築様式

ねぎ坊主型ドームに特徴のあるロシア建築。デパートメント56のライトハウスにも使用されています。写真は、有名な聖ワシリー聖堂の写真です。1561年にイワン4世によって建てられたモスクワでも有数な歴史的建造物です。建築家のバルマとポストニクによって建てられました

聖ワシリー聖堂

この特徴のあるドームは神の存在を火の玉で表したとも精霊の活動を炎で表したともいわれています。たまねぎの形をしたこの教会を気に入ったイワン雷帝が、同じものが二度と作れないように建築家の目をつぶしてしまったとか。才能がありすぎるというのも時には災難ですね。

本当のロシアンティ

ロシアンティというと、日本では「紅茶にジャムを入れる」と伝えられていますが、実はこれは間違い。普通に砂糖やレモンを入れて飲みます(World Book Dictionaryにも「ミルクではなくレモンを入れて飲む紅茶」とありました)。

正式には帝政ロシアに遡りますが、サモワールという銀製の湯沸かし器で入れるティをロシアンティといいました。最上部のティポットホルダーにティポットを置き、蒸らして紅茶のエキスを作り、それをサモワールのお湯で割って飲みました。よく考えられたこの湯沸かし器は帝政ロシアの大発明といわれたほどです。この時にお茶の苦味をやわらげるためにジャムや蜂蜜を口にしたのです。

ロシア式湯沸かし器 サモワール

ジャムといっても、日本人が普段口にするようなジャムではなく、「ヴァレーニエ」と呼ばれる果物やクルミ、野菜などを砂糖や蜂蜜で煮たものをいいます。ロシア人は、これをお茶うけとして、まずヴァレーニエを一口食べて紅茶を飲み、またヴァレーニエを口に入れて紅茶を飲むそうです。それを見た人が紅茶にジャムを入れて飲むと伝えてしまったのかもしれません。

参考文献:沼野充義、沼野恭子 「世界の食文化 ロシア」 農文協, 「ロシア 民族の大地」 恒文社