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現在も残る貴族の称号

現在も残る貴族の称号

デパートメント56では、19世紀の時代をコンセプトとしているミニチュアのシリーズがあることから、紳士と貴婦人のアクセサリがよく登場します。また、当店のビレッジ・ストーリーの中にも貴族の称号なども出てきますが、ヨーロッパでは現在でも貴族の末裔が先祖の爵位を名乗っている人も少なくありません。

私も実際に爵位をもっている人に会ったことがありますが、ヨーロッパでは今でも社会的な信用となり、様々な場面で役立っているようです。Eメールの自分の名前と一緒に爵位を書く人もいるぐらいです。そこで、ここでは貴族の称号について少し触れてみましょう。

デパートメント56 貴族のカップル アクセサリ   デパートメント56 貴族のカップル アクセサリ

貴族とはどんな人?

下の絵は、ブレニム・パレスでの第9代公爵と家族の肖像画です。貴族と呼べる人は、爵位(Title=タイトル)を有する人を指します。位の高い順にいいますと、公爵(Duke:デューク)、侯爵(Marquis/marquess:マーカス)、伯爵(Earl:アール、英国以外はCount:カウント)、子爵(Viscount:ヴァイカウント)、男爵(Baron:バロン)となります。

ブレニム・パレス第9代公爵と家族の肖像画

爵位の呼称は、College of Arms(紋章院)とよばれる役所と協議して決められます。例えば「グラフトン公爵」という場合は、“Duke of Grafton”となります。自分の苗字とは限らず、自分の本拠地に近い地名をとることが多かったようです。日本でも昔は地名を自分の苗字にした人も多かったようなので、世界共通の風習だったのですね。

貴族の名前を呼ぶとき

当主はいずれの場合も“Lord”をつけてよばれます。伯爵、子爵、男爵の息子の場合には、”The Honorable(ジ・オナラブル)”をつけます。女性の場合は、公爵、侯爵、伯爵の娘は”Lady(レイディ)”を、そして子爵、男爵の娘は”The Honorable(ジ・オナラブル)”を名前の前につけます。

王室になるとまたいろいろな呼び方があります。複雑になるのでここでは控えますが、このように、とても複雑な階級と呼び名があったのです。 ちなみに、貴族ではありませんが、イギリスではSir(サー)という称号があります。これは、首相の推薦により君主から授与されるものです。サーには、Baronet (バロネット)とKnight(ナイト)の二つがあり、前者は世襲で後者は一代かぎりです。

参考文献:田中亮三 英国貴族の城館-カントリーハウスのすべて 河出書房新社