ミニチュアハウスと人や庭のアクセサリをアレンジするセラミックのアートでリアルな世界
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英国のザ・ナショナル・トラストと映画の舞台

英国のザ・ナショナル・トラストと映画の舞台

当店で英国の風景(Landscape 下写真)をイメージしたビレッジストーリー(商品)を取り扱いましたので、このアイテムが生まれたきっかけとなった英国の団体と映画をご紹介しましょう。

ビレッジストーリー「小さな入り江のガーデン」

ザ・ナショナル・トラスト

英国のザ・ナショナル・トラストという団体は、英国の美しい自然や貴重な歴史的建造物を寄付や寄贈によって取得し、それを保存や管理をするとともに、一般に広く公開するなどの活動を行う民間の組織です。正式名称は、”The National Trust for Places of Historic Interest of National Beauty”といいます。略してナショナル・トラストといいます。

英国貴族が所有していたカントリーハウス 作家ビアトリクス・ポッターのギャラリー

英国貴族が所有していたカントリーハウスや美しい庭も数あるプロパティの一つです(カントリーハウスについては、ビレッジ・ライブラリでも別にご紹介していますので、詳しくは「英国カントリーハウスの庭と貴族の館」をご覧ください)。その他にも、歴史的人物や有名人などの建造物、例えばチャーチル元首相の館ですとか、「ピーター・ラビット」を生んだ作家ビアトリクス・ポッターのギャラリー、ザ・ビートルズ誕生の地、桂冠詩人(1)のワーズワースの生誕の地など様々なプロパティがあります。

また、当店のオリジナルアイテムのイメージのきっかけとなった自然の景観には、ストラングフォードの入り江、見渡す限りなだらかな緑の丘陵地帯のピーク・ディストリクト国立公園、そしてドーバー海峡の全長1000キロを超える白い海岸線セブン・シスターズなどがあります。

この団体に限らず、英国全体にいえることですが、「モノを残す」ということが非常に上手な民族だと思います。アンティークの品々が今でも価値あるものとして存在するのも、イギリス人の気質にある気がします。田舎にいっても目障りとなる看板や電柱がほとんど存在せず、その美しさに目を見張ります。当時のままの美しさを崩すことなく保存できる意識の高さと技術力を日本にも取り入れたいものです。

(1)桂冠詩人(Poet Laureate):イギリスで宮内官に列する名誉ある詩人。現在は名誉職で終身年俸を受ける。古代ギリシャで名誉ある詩人が頭に月桂樹の冠を載いた事に由来(広辞苑)

映画「ラヴェンダーの咲く庭で」と「小さな入り江のガーデン」

当店の「小さな入り江のガーデン」のイメージは、映画「ラヴェンダーの咲く庭で」からきています(下写真)。この映画はイギリスを代表する二人の名女優ジュディ・デンチとマギー・スミスが広大な自然に囲まれた美しいイギリスの海辺の町を舞台にしています。毎日を静かに暮らしていた二人の老姉妹が、ある日自宅から見える浜辺に異国の美しい青年が漂着しているのを見つけました。

二人は記憶喪失になっているその青年を助けましたが、英語が話せずコミュニケーションに苦労します。あるきっかけから彼がバイオリニストということがわかります。平凡な日々から今までにはなかった新しい風が吹き込み、二人の生活は変化していきます。美しい自然の中に佇む家と浜辺、ヴァイオリンの調べが印象的な映画です。個人的にとても好きな映画の一つです。

映画 「ラヴェンダーの咲く庭で」

ちなみに、ジュディ・デンチは、ジョニー・デップが出ている「ショコラ」、ケヴィン・スペイシー主演の「シッピング・ニュース」、他にも「007」シリーズにも出ています。マギー・スミスといえば、最近では「ハリー・ポッター」シリーズのマグゴナガル教授でお馴染みですね。二人とも、大英帝国勲位受勲者でDAME(ディム)の称号を持っています。

イギリスは海や浜辺もとても美しい場所がたくさんありますが、Department 56でも海などをテーマにしたミニチュアのライトハウスやアクセサリが何点か存在します。当店の「小さな入り江のガーデン」で使われているミニチュアの家の一つも、”Craggy Cove Lighthouse (“岩がある入り江の灯台”の意味)“というタイトルで灯台をデザインしたものです。下の写真は、"Christmas at Salt Bay Lighthouse"(ソルトベイ灯台のクリスマス)です。

デパートメント56ライトハウス 「ソルトベイ灯台のクリスマス」

ナショナル・トラストと映画の舞台

先に述べたように、ナショナル・トラストが管理する自然や建造物はその美しさから映画の舞台としてもよく使われます。ケビン・コスナー主演の「ロビン・フッド」では、雄大な白い海岸線セブン・シスターズが見られます(下写真)。

セブン・シスターズ

私が好きな映画の一つ「秘密の花園」も世界遺産でありナショナル・トラストが所有する「ファウンテンズ・アビー&スタッドレイ・ロイヤル・ウォーター・ガーデン」(下右写真 敷地内)を使っています。まさしく「秘密の花園」にぴったりの庭園です。最近の映画では、「ハリー・ポッターと賢者の石」に出てくる回廊で、“レイコック・アビー”という修道院を使っています(下左写真)。レイコックは中世の美しい風情を残す小さな村ですが、村全体がナショナル・トラストの保護地となっています。英国ナショナル・トラスト巡りなど一度してみたいものです。

レイコック・アビー  ファウンテンズ・アビー&スタッドレイ・ロイヤル・ウォーター・ガーデン

ナショナル・トラストの公式ホームページについては、当店のリンク集をご覧ください。

参考文献:小野まり 「英国ナショナル・トラスト紀行」河出書房新社